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科学の忘れもの

この世界で起こることすべては、いずれ科学で説明がつき、技術で再現することができる、という考え方があります。
もしそれが本当だとしても、実現できるのは遠い将来のこと。
おそらく科学や技術が進歩するほど、世界の謎は深まるばかりという方が、ありそうな未来です。
すでに科学技術によって解決済みとされているテーマにしても、よくよく見直してみれば、落としものや忘れものだらけ。
しかもそれらは、いちばん大切で、しかも日々の生活のすぐそばにあったりするようです。
たとえば、勘や気配や予感をはじめ、合理的に説明されたように思えても、どこか腑に落ちないものは、決して少なくありません。
思えば現代文明はずいぶんたくさんの忘れものをしてきてしまいました。
しばしの間、立ち止まって、あれこれ思い出してみるときが来ているのかもしれません。
来るべき科学や技術の種は、そんな忘れものの中で、見つけられるのを、いまや遅しと待っているのです。

堀場製作所

人間以上の夢

prologue

自分が及びもつかない能力。たとえば桁外れのパフォーマンスを見せるアスリートや超絶技巧の職人、天才的なアーティストや科学者を前にしたとき、人は嫉妬や羨望、畏れや崇拝の気持ちを抱くものです。AIに対する多くの人びとの反応も似たようなものかもしれません。
しかし空を飛ぶことも、物体を透視することもできないにもかかわらず、人間は飛行機やレントゲン写真を便利な道具として使いこなしています。もちろん誰も、飛行機やレントゲン・カメラと張り合おうなどとは考えません。もとより道具は、生身の人間以上の力を発揮するためのもの。AIだって、そこは同じであるにもかかわらず、ついついライバル視したくなるのが人情かもしれませんが、はじめから人間以上を目指しているAI技術には、同じ土俵での勝ち目など、あるはずもありません。むしろAIの登場と発展は、「人間だからできること」をあらためて考えてみるための絶好の機会なのです。

AInterview

AImage

人工知能から人工感能へ

epilogue

優れたAIには、もちろん優れたアルゴリズムが不可欠です。そして設定されたタスクに応じて、適切なアウトプットを実行するためには、豊富で良質なデータの集積が前提となります。膨大なデータから「関係を発見する」ことが、AIの本領でもあるからです。人間の判断において、経験知がものをいうのと同じかもしれません。経験知とはすなわち、感覚の記憶。感覚がなければ知識は生まれず、智慧も働かないというもの。
AI技術を「進化」させるには、既存のデータだけではなく、つねに正確で新しいデータがインプットされる必要があります。そのためには、測定と分析の技術の進展がなくてはなりません。「人工知能」の未来を左右するのは、センサリング・テクノロジー。つまり「人工感能」の技術なのです。