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科学の忘れもの

この世界で起こることすべては、いずれ科学で説明がつき、技術で再現することができる、という考え方があります。
もしそれが本当だとしても、実現できるのは遠い将来のこと。
おそらく科学や技術が進歩するほど、世界の謎は深まるばかりという方が、ありそうな未来です。
すでに科学技術によって解決済みとされているテーマにしても、よくよく見直してみれば、落としものや忘れものだらけ。
しかもそれらは、いちばん大切で、しかも日々の生活のすぐそばにあったりするようです。
たとえば、勘や気配や予感をはじめ、合理的に説明されたように思えても、どこか腑に落ちないものは、決して少なくありません。
思えば現代文明はずいぶんたくさんの忘れものをしてきてしまいました。
しばしの間、立ち止まって、あれこれ思い出してみるときが来ているのかもしれません。
来るべき科学や技術の種は、そんな忘れものの中で、見つけられるのを、いまや遅しと待っているのです。

堀場製作所

body earth

地球表面の70%は海であり、ヒトのからだの約70%も水です。ただし現在の海洋の塩分濃度は、人間の体液のほぼ3倍。実は、われわれの属する脊椎動物が誕生した古生代カンブリア紀の海は、現在ほど塩辛くはなく、その塩分濃度は3分の1ほど、つまりわれわれの体液ほどしかありませんでした。つまりヒトのからだの中には、およそ5億年前の海が記憶されているわけです。